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0 :ハムスター速報 2022年12月12日 09:16 ID:hamusoku
深刻化する保育士不足 過酷な労働条件、平均年収363万円の低い待遇… 高い紹介料を払って業者に頼る私立保育園も

 愛知県内で保育士を養成する大学や短大などでつくる県現任保育士研修運営協議会が毎年開く研修の一環。講師を務めた同短大幼児教育学科の太田美鈴准教授(65)は「先輩が忙しそうで声を掛けられないと話す卒業生もいる」と嘆く。多忙さや理想と現実とのギャップなどで就職して1年以内に辞める卒業生もいるという。

 保育園を考える親の会(東京)の普光院亜紀顧問(66)は「保育士の待遇の低さや仕事の負担の重さが原因では」と指摘。地域にもよるが、保育時間が長期化し、結婚や出産を機に辞める保育士も多いという。復職時には比較的責任の軽い非正規を希望することが多く、正規職員の負担がさらに増す。

 国が定めた保育士の配置の基準は戦後からほとんど変わっておらず、1~2歳児の場合、6人までを1人の保育士がみることになっている。2歳児クラスを担任したある保育士は「前と後ろに目を付けろと指導された。体力もいるし、気が休まらない」と現行の基準に疑問を投げかける。

 給料も低い。厚労省の2019年度の調査で、全職種の平均年収は500万円(平均年齢43.1歳)だが、保育士は363万円(同36.7歳)だった。保育士の養成に関わるある教育者は訴える。「子どもの命を守るなど責任ばかり押しつけられて、割に合わない仕事になっている」

 保育士不足は、有効求人倍率(1人に対する求人数)にも表れている。ここ数年は2~3倍で推移。全職種の平均を上回る。

 なり手不足や離職の多さのほか、待機児童対策で施設の数が増えたことや、保育士の配置人数が比較的多い3歳未満児を預ける保護者の増加、保育時間の延長で人手が必要になったことなども背景にある。

 保育士の確保が、介護士や医療従事者と並ぶほど難しくなる中、約10年前から有料の職業紹介事業者を使う私立保育所も出てきた。

 事業者の多くはネットで紹介サイトを運営し、求職中の保育士はスマートフォンで気軽に登録できる。事業者は各保育所について集めた情報を基に、登録者の条件に合う職場を紹介。マッチングが成立すると、保育所が事業者に紹介料を払う。

 厚生労働省が2020年、紹介事業者を利用した保育所に理由を尋ねた結果、7割超が「ハローワークなど他の採用経路では人材が確保できなかった」と答えた。「紹介事業者は保育に特化しており、マッチングまでの時間が短い」と担当者。

 武田さんが、愛知県内の私立保育園が加盟する「あいち保育共同連合会」で紹介事業者について調べたところ、42園が回答し、2019年度に紹介事業者を利用したのは8園だったが、2021年には15園に増加。ある園は紹介料を217万円も支払っていた。


https://sukusuku.tokyo-np.co.jp/hoiku/64043/?amp=1






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